チャラ……
鎖の音がかすかに響いて、俺はふと目覚めた。
待っている間に少しうとうとしていたらしい。
気がつけば、お姫様がちょうど目覚めるところだった。
夕奈「んっ……あ…………? ここは……」
あんな「ん〜〜…………?」
あんなが伸びをすると、また鎖がチャラと鳴った。
和雄「おはよう。二人ともネボスケなんだな」
夕奈「あ、せん……せい……? あっ……!!」
夕奈の顔色が変った。
夕奈「えっ、あっ、ここは……!? あ、あんなっ……!!」
地下室の異様な光景に、自分の身に起きた事態を察したのだろう。
夕奈は、恥らいなくあけすけな寝姿を晒しているあんなを揺り動かした。
あんな「んっ……あふぅ……な、なぁに? 夕奈ちゃん……」
安らかな寝顔は、起こされると同時に凍りつく。
あんな「ひああっ、なっ、なあにっ、これっっ!!」
あんなが立ち上がって逃げ出そうとする。
ジャララッ
あんな「あうっ……」
伸びきった鎖に足首を引っ張られ、危うくあんなは固い床に叩きつけられそうになった。
和雄「くくくくく、あいかわらずだな、あんなは」
あんな「え、ええっ!?」
夕奈「せっ、先生!! これは……これはどういうことなんですか!?」
和雄「どういうこと……か。そんなことをいちいち説明してやる必要はないな」
あんな「せ……せんせえ……なんで? おかしいよ、せんせえ……怖い……人が変わったみたい……」
和雄「まあいろいろあったのさ。くくく……そんなわけで、これからお前らを犯してやる」
そう宣言してやると、二人とも泣きそうな表情になった。
「今夜だけじゃない。明日も、明後日も……これからずっとだ。気が向いたらいつでも犯す。お前らは俺の物だ。お前らに自由はない。だが、生かしといてやる。それだけは保証しよう」
和雄「逃げようとしても、叫んでも、無駄だ。近くに人家はないし、お前らがここに来たことを知る人もいない……わかるな?」
あんな「わかんない……あたし、わかんないよ……どうして? どうしてせんせえが……優しかった、あの芹沢せんせえが……あたしたちにこんなことを……わかんない、わかんないよぉ」
夕奈「お願いです、先生……考え直してください。今なら……私達、このことは誰にも言いませんから……」
和雄「まだ立場がわかってないようだな。お前たちはもう俺の生徒でも何でもない。俺の欲望を満たすために存在する、ただのメスなんだよ!」
夕奈「嘘です! 先生は先生だもの! 私、信じませんっ!」
和雄「うるせえっ!!!」
俺は地下室いっぱいに響く大声で一喝した。
ぐずぐず言っていた二人も、さすがに静かになる。
和雄「いいか、今証拠を見せてやる……」
俺はズボンのファスナーを開いて、そこから欲望のシンボルを取り出した。
言い知れない興奮に、それは大きく脈打っていた。
あんな「ひっ、い、いやああっ」
夕奈「うっ、あ……あああ……」
「わかったか。こいつはもう収まりがつかないんだよ。さあて、どっちから味見させてもらおうかなあ」
俺は品定めをするように二人を交互に見る。
夕奈「せ……先生、おねがい……です。私が……なんでもしますから……あんなは、見逃してあげてください……」
あんな「だ、だめえっ、夕奈ちゃん! 夕奈ちゃんこそ、こんなことしたらダメだもの!」
あんなもまた必死になって懇願してくる。
あんな「ねえ、せんせえ、どういうふうにしたら、夕奈ちゃんを助けてくれるの? 教えて、せんせえっ」
ふうん、美しいねえ、姉妹愛。
反吐がでそうなほど感動的だぜ。
和雄「……そうだな。俺だって悪魔じゃない。お前らがその気なら、どちらかを助けてやることも考えなくもない……な」
こんなのは本心じゃない。この場を盛り上げるための、ただの演出だ。
だが、二人は真剣に俺の言葉を受け止めたようだ。
夕奈「いったい、どうすれば……」
あんな「せんせえ、何をすればいいの……?」
和雄「簡単な話だ。俺がヤリたいと思ったほうを残す」
酷薄な笑みを浮べ、俺は言葉を続けた。
和雄「この俺を、その気にさせてみろ。そうしたら、もう一人は家に帰してやってもいいぞ」
夕奈「…………………………」
あんな「…………………………」
沈黙が地下室を支配した。
心の中で、今何を天秤にかけているのか……羞恥心? 自由?
反対の天秤にはお互いの姉妹が乗っているんだろう。さて、どっちが重いんだろうな。
先に動いたのは夕奈のほうだった。
夕奈「あ、の……せ、先生……みて……ください……」
夕奈は自分のワンピースの裾をたくし上げると、恥ずかしそうにストライプのパンティを俺に見せつけた。
それを見て、あんなもまた俺を誘惑にかかる。
あんな「せ、せんせえ、あんなのほうが……もっとすごい
ことできますから……だからこっち、向いて下さぁい」
そう言って、あんなはタンクトップに手をかけ、それを脱ぎ去った。
ストラップレスのブラが、体だけはそれなりに成長しているあんなの胸を締めつけていた。
和雄「あのな、こっちはガキじゃないんだぜ。下着なんかで興奮すると思ってるのか?」
夕奈「……く」
夕奈が下唇を噛んだ。
だが、次の瞬間、思い切ったように、次々に衣服を脱ぎ捨てていく。
そして、夕奈の全てがあらわになった。
夕奈「こ、これで……どうです……か?」
両手で胸と股間を隠しているものの、羞恥に顔は真っ赤に染まっている。
和雄「ほう、なかなかの体つきじゃないか」
上から下へ、なめまわすように鑑賞すると、夕奈は耐えがたいように視線を下に落した。
あんな「あ、あたしだって……あたしだってぇ……」
続いて慌てて服を脱ぎ出すあんな。
あいかわらずトロい女だ。だが、それでも恥ずかしいものは恥ずかしいらしい。
あんな「ほ、ほほ、ほ、ほらぁ、せんせえ……すごいでしょぉ?」
和雄「いや、まいったな。こりゃどっちもうまそうだ。だが、どうにかして一人に決めないとなぁ」
夕奈「先生、あんなは……あんなだけは、助けて……」
あんな「だめだめだめぇ、夕奈ちゃんは頭いいんだから! こんなところにいちゃだめぇっ!」
和雄「二人とも、そう思ってるんだったらぐずぐずするな。もっと俺を興奮させてみろ。できないんだったら、二人ともいただくぞ」
|